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初めて機械式腕時計を買う前に知っておいて損はない9項目

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この記事はこんな人向けに書いています。

  • クォーツと機械式の違いがわからない
  • 機械式を購入する上での注意点を知りたい

僕も初めて機械式を購入するときに、こんな事を思っていました。

機械式を所有してある程度の知識も付いてきたので、今回は機械式について注意すべき点をまとめてみました。

※防水については機械式に限った話ではないので省きました

 

 

クォーツと機械式の違い

クォーツ

  • 動力源は電池
  • 水晶(クォーツ)に電圧をかけ、その振動で動かす
  • 比較的安価
  • 実用的
  • 寿命がある
  • 起源は1969年

 

機械式

  • 動力源はゼンマイ
  • ゼンマイのほどける力を利用して動かす
  • 比較的高価
  • 趣味的
  • 半永久的に使える
  • 起源は1806年(諸説あり)

一概には言えない部分もありますが、簡単にまとめるとこんな感じ。

 

 

機械式の注意点

誤差がある

クォーツとの最大の違いといえるでしょう。

機械式に誤差がある理由は主に3つあります。

 

①姿勢差

時計は腕に着けられているので、常に同じ向きを向いているとは限りません。

向きによって重力の影響を受けたり、部品同士の摩擦が変わり、結果それが精度の差となって表れます。
これを姿勢差と言います。

この姿勢差が誤差を生む最大の要因となります。

 

 

②温度

機械式腕時計の内部パーツはほぼ金属でできているので、温度によって伸び縮みします。

金属は温度変化の影響を受けるので、夏は遅れ冬は進む傾向にあります。

 

③ゼンマイの巻き上げ

前述した通り、機械式腕時計はゼンマイがほどける力を利用して動きます。

ほどける力がいくつもの歯車を通して針に伝わり、時を刻んでいきます。

ゼンマイが十分に巻き上げられていないと次第に針が動く力は弱まっていくので、精度にも影響が出ます。

例えるならチョロQですね。

しかしほとんどの機械式は自動巻き(後述します)ですので、腕に着けて動かしてさえいれば止まることはありません。

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引用:機械式時計のしくみ | 機械式時計 | カスタマーサービス | セイコーウオッチ

 

維持費が掛かる

機械式腕時計はその仕組みゆえ、部品の磨耗や油切れを起こします。
その状態で放っておくと精度が落ち、最終的にはまったく動かなくなります。

なので部品の交換・洗浄・調整を行うオーバーホールに出す必要があります。

その価格はブランドによりますが、最低でも2万円ほどかかると考えた方が良いでしょう

当然、仕組みが複雑であればあるほど料金は上がります。
3針よりクロノグラフ(ストップウォッチ機能などが付いた時計)の方が、オーバーホール代は高いです。

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ノモス タンジェント(手巻き)のOH料金は¥25,000ほど ※2019年5月現在

オーバーホールのタイミングは3年~5年と言われています。

しかし、個人的には使っていて不都合があればオーバーホールに出すつもりなので、必ずしもこの期間内に出す必要はないと考えています。

その時計を永く使おうと思っているならオーバーホールの事は必ず頭に入れておきましょう。

さらにこのオーバーホールは、正規品と並行品で価格が変わる並行差別があるブランドもありますのでご注意ください。

安いからと並行品を買ってオーバーホール代が倍以上して困惑した、なんて話はよく聞きます。

 

 

放っておくと止まる

機械式はチョロQなので、ゼンマイを巻き上げないといずれ止まってしまいます。

止まってしまったら、次に使う時に時刻合わせをしなければなりません。
さらに日付表示のあるモデルだと日付も合わせる必要があります。

クォーツに慣れている人はめんどくさいと感じる部分でしょう。

また、腕時計には"パワーリザーブ"という機構があります。

「パワーリザーブ40時間」とあれば、ゼンマイを最大まで巻き上げた状態で40時間連続して動き続ける、ということです。

このパワーリザーブの長さもブランドやモデルによって様々です。

f:id:take_blog:20190429193132j:plainあとどれくらい動くかを文字盤上に示す、パワーリザーブ・インジケーターが搭載されたモデルもあります。
これはかなり便利です。

上の画像だとゼンマイが巻かれなければ、残り稼働時間は23時間ほどだと分かりますね。

ちなみに国産ブランドの「オリエントスター」は、ほぼ全てのモデルにインジケーターが搭載されていますし、それが個性となっています。

 

 

手巻きと自動巻きがある

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←手巻き  自動巻き→ 

手巻きとは、ゼンマイをリューズによって手で巻き上げることでのみ動く時計のこと。

自動巻きとは内部に登載されたローター(上の画像だと"NOMOS"と彫ってある碇のようなパーツ)が回るとゼンマイを巻き上げてくれる時計です。
自動巻きでも手巻きのようにリューズを回せば巻き上げることもでき、30回ほど回せば最大まで巻き上げられます。

自動巻きは腕に着けて動かしてさえいれば止まる事がなく、リューズを巻く必要がないので毎日使うのであれば自動巻きの方が楽ではあります。
逆に手巻きはいくら腕をブンブン振っても巻き上げられないので、都度リューズを巻いてあげる必要があります。

価格は自動巻き>手巻きですが、現在流通している腕時計の大半は自動巻きですのでそこまで気にする必要もありません。

こうしてみると手巻きにはメリットがないように思えますが、美しいムーブメントを遮るものが無いというメリットがあります。
ただこれをメリットと感じる人がこの記事を読んでいるのでしょうか…?(笑)

まだ、週末しか着けないなら手巻きでも一回巻き上げればそれで稼働時間は十分です。

 

磁気に弱い

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青い糸のような部品がヒゲゼンマイ

クォーツ同様機械式も磁気に弱いです。
磁気に近づけると磁気帯びという状態になります。

磁気帯びしてなにが悪いかというと、精度が悪くなることです。
精度を決めるパーツ(ヒゲゼンマイ)が、磁気の影響を受けやすいからです。

一度でも磁気帯びしてしまうと磁気から離しても直りませんが、磁気抜きをすれば直すことができます。
磁気抜きは時計店でやってもらいましょう。無料で行ってくれるはずです。

しかし磁気帯びするたびに持っていくのはめんどうなので、磁気帯びしないように使う必要があります。
磁気帯びしない為には磁気と時計を5cm以上離しておきましょう。

磁気に強い耐磁時計も発売されているので、時計選びの基準にしても良いでしょう。
僕が所有しているティソのバラードも耐磁時計です。

 

 

 

衝撃に弱い

f:id:take_blog:20190510022824j:plain直径5cmにも満たない時計内部は、複数の小さな部品から構成されていますので衝撃に対してとてもデリケートです。

どのくらいの衝撃までなら大丈夫なのかは言い切れない部分がありますが、角にぶつけたり、1m程の高さから落とすくらいなら問題無かったです(2~3回経験済み)。

ただ、故障してしまえばオーバーホールになります。
クォーツの電池交換とはわけが違いますので慎重に扱いましょう。

よく「自転車やバイクに乗る時に着けてもいいのか?」という疑問を見ますが、自己責任です。
心配なら着けない方が良いでしょう。僕も自転車に乗る時は着けません。

 

日付合わせをしてはいけない時間帯がある

f:id:take_blog:20190510112021j:plain一般的に夜の8時~朝の4時の日付操作はNGとされています。

なので日付操作は時計の針をこの範囲外に動かして行います。
※勘違いしやすいですがこれは実際の時間ではなく文字盤上での話です。

なぜNGかというと、時計内部では針がこの範囲内に来ると日付送りの工程が完了するよう時間をかけて稼動し始めます。

ここで無理やり日付を変えてしまうと、パーツに負担が掛かり故障や劣化の原因になります。

最近ではいつでも日付送りができるモデルも登場していますがまだまだ一部です。

日付が変わる様子が分かりやすい動画がありましたので引用しておきます。

引用:福岡天賞堂

 

必ず実物を試着する

これは是非実践して欲しいです。

どんなにネットで調べて、動画を見て良いと思った時計でも、いざ実物を見て自分の手首に乗せるとなんか違うな?と思う事が必ずあります(逆もしかり)。

試着というとハードルが高そうですが、僕はお願いして断られたことは一度もありません。
そんな店があったら教えて欲しいくらいです。

 

魅力に取り憑かれて沼にはまる

機械式腕時計はその構造や歴史・ブランド価値・美しさなど道具としての時計だけでないロマンが詰まっています。

そのロマンはオーナーの所有欲を満たすのに十分な魅力を持っています。

しかし一度その魅力に取り憑かれてしまうと金銭感覚は狂い、時計を買っても買っても新しい時計が欲しくなる病に犯されてしまいます。

底の見えないその沼にはまってしまうと抜け出すのは難しいと言えるでしょう…

※経験則に基づく記述ゆえ信憑性には欠けます

 

まとめ

長々と書きましたがどれも知っておいて損は無い事ばかりです。

「よく分からない…」という人は

  1. オーバーホールの価格はどれくらいか?
  2. 並行差別があるか?

最低でもこの2点は購入前にチェックしておきましょう。
お金に関わることですからね。

あとは自身の使用用途や好みに合ったものを選べばいいとおもいます。

ぜひこの記事を腕時計購入の参考にしていただき、そしてこれを読んでくださった方が機械式の沼にはまる事を期待しております。