僕が腕時計に興味を持ってから憧れていたブランドの一つにドイツのモリッツ・グロスマンがあります。
その世界唯一のブティックが東京にありますが、訪れる機会があったので行ってきました。
腕時計ブティック自体初めてで、正直「自分なんかが行って大丈夫なのだろうか?」と心配していましたが、結論から言うとモリッツ・グロスマンが好きな人はぜひ行くべきです!
ただしそこは高級ブランド。節度を持って伺いましょう。
モリッツ・グロスマン ブティックの場所
- 〒112-0002
- 東京都文京区小石川4丁目15-9
- 営業時間 11:00~19:00
- 定休日 日曜・月曜
- 03-5615-8185
最寄り駅は丸ノ内線の茗荷谷駅になります。
駅からは歩いて10~15分ほど。
茗荷谷という場所は聞いたことすらありませんでした。
個人的な印象では駅から少し離れると閑静ですが、上品すぎない住みやすそうな街でした。
「こんな場所に本当にあるの?」という所にブティックはあります。
上の写真はまさにそれを表していて、100円のPOPが貼られた自販機や「鮨」という漢字の中に突然現れるブティック。
そのギャップというか、お互い相反してる様子がおもしろかったので撮りました。
ブティック前の車道の間にある「播磨坂さくら並木」はシーズンの時に訪れたい場所。
今回はあいにくの天気でしたが、晴れの日は綺麗な景色を拝めそうです。
入店からの流れ
時計を見たいと伝えると座るよう促されます。
時計が運ばれてくるので遠慮なく見て触っていきましょう。
写真撮影もSNS投稿もOKです。
ブランドの知名度向上の為にむしろ推奨されてる感じがします。
スマホによる磁気帯びの可能性も心配しなくて良いとのこと。
最低限のマナーさえ守れば遠慮する必要はないです。
向こうはプロなのでこちらの様子に合わせて接客してくれます。
商品説明はタブレットを用いて行うので分かりやすいです。
時計と一緒にルーペを出してくれるので、説明を聞きながらルーペで当該箇所のパーツを見るとより楽しめます。
知識に自信がなくても心配要りません。
丁寧に教えてくださいます(もっとも訪問する人はある程度の知識がある方だとは思いますが)。
恥ずかしながら僕は今回の訪問で、ベヌーの中にアトゥムというモデルがあるということを初めて知りました。
予約も要りません。
僕はいきなり訪問するのが不安だったので、事前にこういう旨で来店すると連絡しましたが不審がられました(笑)
試着したモデル
どのモデルもケースとラグが一直線ではないので手首へのフィット感は高かったです。
ケースの厚みも結構ありますが、着けていて違和感は感じませんでした。
アトゥム
見たかったローズゴールドは在庫切れだったので、シルバーとチャコールグレーを試着。
前者はイメージ通りで、ローズゴールドだともっと良さそう。
後者は名前の通りグレー掛かっていますので、黒文字盤とは考えない方がいいです。
搭載されているムーブメントはキャリバー100.1。
これがすごく綺麗でずっと見ていられます。
緩急針の装飾はもう美術品・芸術品レベルですよ…ルーペで見るとその緻密さが分かります。
これはぜひ実物を見て欲しいですね。
そしてなんとムーブメントの装飾全てが手彫り!
年間の生産本数に限りがあり、価格が高価なのも納得です。
ベヌー・パワーリザーブ
アラビアインデックスがポップかな?と思いましたが実物を見るとそうでもないモデルです。
スモールセコンドでインデックスの5~7を消してるのも個人的に好きです。
パワーリザーブの赤がアクセントになっていて、これもアリだなと思いました(買えません)。
ベヌー37
今回一番好印象だったモデル。
A.ランゲ&ゾーネのサクソニアを思わせる37mmサイズは小振りですがその分上品で、永く着けていられる時計だなと思います。
実際、ランゲオーナーの方も来店されるそうです。
搭載されているムーブメントはキャリバー100.2。
アトゥムの100.1と比較すると仕上げの部分で細かな違いがありますが構造は同じ。
ブティック内ギャラリー
僕が案内された場所がここ。
基本的にはここが商談場所となると思われます。
提供される珈琲は小石川にある「カルタコーヒー」で焙煎されたもので、美味しかったです。
今回は時間の都合上行けませんでしたが、次はこちらにも行ってみたいですね。
在庫は展示してあって見ての通りブティックというか美術館のようなレイアウト。
これにも理由があります。
画像を見てもらえば分かる通り天井が非常に高いです。
これこそ「何故こんな場所にブティックをオープンしたのか?」という答えの一つ。
それは訪問する人に快適な空間を提供できるから、だそうです。
確かに高い天井は解放感を与えてくれます。
銀座で同じことをしようとすると色々と難しい面もあるでしょう。
主役である腕時計より目立つものがたくさんあるのも空間づくりの一つ。
このブティックが特別な場所だというメッセージを感じます。
・洗練を極めるモリッツ・グロスマン東京ブティック | GERMAN WATCH.jp
頂いたもの
- カタログ(USBメモリ)
- 「クロノス」の特集を集めた冊子
- ジャンピングデイトに関する「クロノス」別冊付録
- ブティックとその周辺に関する「クロノス」別冊付録
- 価格表
- 名刺
カタログは前は冊子だったそうですが今はUSBメモリーに変わったそうです。
面白かったのは周辺のグルメ情報が載った付録。
さきほどの「カルタコーヒー」も載っています。
それから、DMが届くように個人情報の登録(任意)をしておきました。
モリッツ・グロスマン ブティックに行って感じたこと
お話を聞いていて終始感じたのはモリッツ・グロスマンというブランドに自信と誇りを持っているということ。
他ブランドに比べればネームバリューには若干劣るものの、ムーブメント・針などの仕上げやこだわりでは決して負けていないということを何度も仰っていました。
買う側も自信をもって勧めてくれた方が買いたくなるものです。
ブティックを訪れる人にその魅力を伝えようとしてくださるのが、結果的に1時間以上に渡る接客に繋がっているんだと思います。
会話が途切れたときも「もう帰ります?」ではなく「他に聞きたいことは無いのかい?」というような態度を感じました(気のせいの可能性もある)。
せっかくなので後悔のないよう、気になることは全部聞いちゃいましょう。
僕はモリッツ・グロスマンを買えるだけの財力はありません。
そういう人間として見ていたと思います。
それでも値踏みされていると感じるようなことは無く、とても真摯に対応してくださるのはやはり一流ブランドのブティックだなと今回訪問して感じました。
“1人でも多くの方にモリッツ・グロスマンの良さを知ってもらいたい”
そんな気持ちを全面に押し出して対応してくださいますので、モリッツ・グロスマンが好きな方は勇気を出して訪問してぜひその矜持に触れて欲しいと思います。
憧れの腕時計が自分の目の前にあるのは興奮しますよ!