早いもので2023年も2ヶ月が経とうとしています。
そして、僕のアルパイン イーグル納品からも1年が経ちました。
ショパールのアルパイン イーグル ラージを受け取ってきました🦅
— T@KE✖️青に惹かれて。 (@take87bluelover) February 12, 2022
初めての試着から1年以上が経ち、無事納品の日を迎えられて感慨深いです🥳
品薄な中、誕生日に間に合わせてくれた担当さんに感謝✨#ショパール #アルパインイーグル pic.twitter.com/zylzDvCdCI
今回はそんなアルパイン イーグルの最後のレビューをしたいと思います。
レビュー自体は過去に購入1か月後と半年後の2回やったので目新しいことは言えないかもしれませんが、せっかくなので記事にしたいと思います。
それではいってみましょう
良いところは見た目だけじゃない
まず良いところから言っていきましょう。良いところは下記の3つ。
- 美しい
- 連れまわせる
- 手首への負担が少ない
美しい
当然なんですがやっぱりこの見た目が良いですね。
美しいです。この後に挙げるデメリットをすべて帳消しにしてしまうくらい。
吸い込まれるイーグルアイリス、ロジウムメッキが施されたローマンインデックス、ルーセント スティール A223が輝くケース。目に入るすべてが僕を惹きつけます。
特に電気メッキ処理によるダイアルは、角度や光源によって全く違う表情を見せてくれます。
ですが、陽の光を正面から当てた表情はあんまり好きじゃないです(笑)
影を入れたり暗所で撮った方が映える時計だと個人的には思っています。
連れまわせる
夏のレビューでも書きましたが、意外とカジュアルに使えるので連れまわしやすいです。
お高い時計なので着ける場面が限られるのかと思いきや、シンプルな格好に”ポン”と合わせるだけでもOKです。
個人的には手持ちのポルトギーゼとの補完性が完璧なのも気に入っています。
スーツやジャケットを着る時はポルトギーゼに出番を譲ります。
手首への負担が少ない
アルパイン イーグルの重量はおよそ165g。
決して軽いとは言えない時計ですが、着けていて重たく感じることはありません。これは手にした時の印象から変わってないですね。
見た目はエッジがきいてゴツゴツしていますが、意外と大人しいです(笑)
また、ケースサイズは41mmですが、ベゼルを除いた文字盤のサイズは30mmを切っているのも存在感を感じさせない理由でしょう。袖口の収まりも良いです。
こうしたところも、前述した”連れまわしやすさ”にも繋がっているのだと感じます。
ちなみに僕の手首サイズは16cmです
悪いところはハッキリ
次に悪いところは下記の2つ。
1年間通して感じていたことなので、もうハッキリ言ってしまいます。
- リューズ操作に難あり
- 精度はあまり良くない
リューズ操作に難あり
リューズの操作感はホントに良いです。
なんというか「思った通りに動いてくれる」感じです。
止まって欲しいところで止まり、日付の切り替わりもサクサク。針飛びもほとんどありません。
【レビュー記事】ショパールのアルパイン イーグル ラージ青文字盤納品から1か月が経ちました
購入当初のレビューで僕はこう言っていましたが、この1年でリューズ操作に関しての信頼性はかなり低くなってしまいました。
針飛びしたり、日付の切り替えがうまくいかないことがあります。
特に針飛びは、使う度にキッチリ時刻合わせをする僕のような人間にとって大きなストレスですね。
それでも時刻合わせするドM
リューズは過去に不具合があり見てもらいましたが、変わりませんね。問題が出るときは出ます。
精巧な時計では無いとまでは言いませんが、あまり期待しすぎるのも良くないです。
精度はあまり良くない
ここからは僕の体感での話になってしまうんですが、正直精度はあんまり良くないです。
悪いとは思いませんが、精度が良いと思ったこともありません。あんまり良くない、です。
1日経っていないのに+5秒とかザラにあります。3年以上使っているノモスのタンジェント(手巻き)と大して変わりません。これはいただけない。
あくまで一人のオーナーの意見です。「そういう個体もあるんだ」という程度の認識で構いません。
ただ、これらがそんなに困るかと言われたらそうではないんですよね。自己満足の世界。
じゃあなんでデメリットに挙げたのかといえば、165万円する時計に対する期待の裏返しなんだと思います。
機械式腕時計に対する懐の深さが身についてないとギャップは広くなるのかなと思いました(実際X(旧Twitter)上でオーナーの批判的意見もいくつか目にしました)。
- キラつく問題は克服した?
-
だいぶ慣れましたが、たまに「腕元がキラつくなぁ」と思う時はあります。とはいえ、この1年でそれを指摘されることはありませんでしたし、デメリットに感じることもありませんでした。
おススメできる人とできない人
- 幅広い場面で着けられる時計が欲しい人
- 青文字盤の時計が好きな人
- 針飛びを気にしない人
ほとんどの人におすすめできる時計です。後はもう好みの問題です。
ラグスポが人気になったのは誰にでも似合って、どこにでも着けていける汎用性の高さゆえだと、手にして改めて感じますね。
- 輝きが強い時計に抵抗を感じる人
- バックルの傷を気にする人
- 針飛びを気にする人
バックルは閉じる順番があり、それを間違えると傷が入ってしまいます。僕が最初に傷つけたのもバックルでした。
もともとバックルは傷がつきやすい箇所ではありますが、アルパイン イーグルも例外ではないということです。
ルーセント スティール A223は高硬度を謳ってはいますが、それは「=傷が入らない」という訳ではないので、そこは理解しておく必要はあります。
1年で価格高騰
僕が購入してからの1年間でアルパイン イーグルの価格もずいぶんと上がりました。
- 購入時:1,650,000円
- 当記事執筆時:1,848,000円
※どちらも税込み価格
その額およそ20万円。恐ろしいですね…
もし僕が買う時に185万円だったら買っていたか?分かりません。金額で選んだ時計ではないので。
でも多分、買っていたでしょう。
他のオーナーさんもそう答えるんじゃないですかね。
まだ価格相応な時計だと思います。
まとめ
X(旧Twitter)なんかを眺めていると、アルパイン イーグルの人気もずいぶん落ち着いてきたと感じますが、納品まで時間が掛かるのは変わってません。
試着する機会も少なく、価格だけが上がって難しい状況ではあります。
だから、今回や前回のレビュー記事でそんな方々の背中を押すことができるのなら、オーナー冥利に尽きますね。
アルパイン イーグルにはアルパイン イーグルにしかない魅力というものがあります。
ですが、残念ながらその感覚は僕がいくら文字を打ったところで100%お伝えすることはできません。
もしこれを読んでいる貴方が本気で欲しいと思っているのなら、実機を目で見て・触って・想像して、自分の感覚が間違っていないことを確かめてください。
そしてオーナーになって毎日それを噛みしめてくれたら良いなぁと思います