この記事はこんな人向けに書いています。
- ティソ ジェントルマンについて知りたい
- 予算10万円で良い時計が欲しい
- ジェントルマンとバラードの比較が見たい
スイスブランドのティソが、2019年に発表した新作時計「ジェントルマン」。
モデル名こそ”ジェントルマン”ですが、多くの人に受け入れられそうなデザインをしています。
調べてみると非常にコスパが高い時計(ティソの時計は総じてその傾向にありますが)だと分かりました。
そこで僕自身も所有している、同じく万能なティソの「バラード」と比較してみたいと思います。
純粋なレビュー記事ではありませんが、普段バラードを使用している僕から見たジェントルマンの良し悪しを語っていきたいと思います。
ティソ バラードのレビュー記事はこちら↓
ジェントルマンの基本スペック
- ケース幅:40mm
- ケース厚:11.5mm
- ラグ幅:21mm
- 重量:164g(革ベルトモデルは87g)
- 防水:10気圧
- 風防:ドーム型サファイアクリスタル
- パワーリザーブ:80時間
- 価格:※後述します
バラードとの8つの違い
①防水性が高い
バラードが5気圧防水なのに対して、ジェントルマンは10気圧防水です。
5気圧防水でも十分ですが、10気圧防水であれば日常生活での水へのリスクはほぼないといえるでしょう。
・防水時計の種類と取扱い上の注意点を教えて | 日本時計協会 (JCWA)
②ケースがやや厚い
バラードのケース厚が9.84mmなのに対し、ジェントルマンのケース厚は11.5mm。
バラードと比べると1.6mmほど厚いですが、それでも11.5mmは薄い部類なので気にするほどでもありません。ただ、ケースの重心は違うので着け心地は変わります。
並べてみるとこんな感じ。
③ケースが重い
バラードの重量が130gなのに対し、ジェントルマンの重量は164g(どちらもステンレスモデル)。この34gの違いは後述するベルトの違いによるものでしょう。
※追記:試着してきましたが、数字ほど重さは感じませんでした。
④ブレスが3連
バラードが5連ブレスなのに対し、ジェントルマンは3連ブレスです。
単に3連と5連という違いだけでなく、コマの太さ・長さ・仕上げが全く違います。おそらくステンレスブレスの着け心地に関しては、バラードの方が圧倒的に上でしょう。
※追記:バラードと比べてみると若干荒さが目立ちます。エッジが効いているというか、少し角張っている印象です。
画像提供:@regatta_p690
⑤針とインデックスにスーパールミノバを塗布
使ってみると分かりますが、暗所でも問題なく時刻が読み取れるというのは結構便利です。
ジェントルマンの実用性の高さを際立たせています。
⑥クロノメーター”認定”ムーブメントではない
※画像は所有するバラード
モデル名にパワーマティック80「シリシウム」とありますが、カタログスペックが同じなのでおそらくバラードと同じムーブメント。
“クロノメーター認定ムーブメントでない”というだけの違いだと思われます。ローターにも「CHRONOMETER」の文字はありません(バラードにはある)。
特に気にする点ではないと思います。
⑦青文字盤がある
画像提供:@regatta_p690
このスペックでの青文字盤は人気が出そうですね。
上の動画でも分かる通り、光を当てない状態だと青というよりは黒寄りの紺に近いです。逆に光を当てると、とても綺麗な青が現れます。
「ハッキリ青だと分かる青色」が欲しい人には向いていないかもしれません。
⑧価格が安い
- ジェントルマン
-
- ステンレスブレスモデル:95,000円
- 革ベルトモデル:88,000円
- バラード
-
- ステンレスブレスモデル:101,000円
- 革ベルトモデル:95,000円
その差はステンレスモデルが-6,000円。革ベルトモデルが-7,000円。
税抜きではありますが10万円を切る価格というのは魅力的です。
ジェントルマンとバラードの比較まとめ
- 防水性が5気圧高い
- ケースが1.6mm厚い
- 30gほど重い
- ブレスレットの質感は劣る
- 夜光塗料が塗布されている
- 青文字盤がある
- 6~7,000円ほど安い
僕は仕事でバラードを使っていますが、ジェントルマンの方がより実用的な時計だと感じますね。一方でバラードの着け心地には劣るかなと思います。ラグの長さも気になります。
一見似たようなコンセプトのモデル同士ですが、しっかり差別化ができているように感じました。
よく“価格破壊”とも表現されるティソの腕時計ですが、このモデルもコスパに優れた万能選手として人気になる要素は十分に備えているかと思います。