この記事はこんな人向けに書いています。
- ベルテの腕時計のレビューが見たい
- ロワイヤルのレビューが見たい
- ベルテについて知りたい
今回レビューさせていただくのはちょっとマイナーな、というか聞いたこともなかったブランドです。
その名はBERTHET(ベルテ)。フランスのマニュファクチュールです。
撮影協力いただいた福岡天賞堂さんが取り扱いを始めたことで知ったブランド。
当初は興味ありませんでしたが、今回紹介するロワイヤルをたまたま見る機会があり、自分の好みに近かったので急遽レビューすることにしました。
ドレスウォッチとして完璧な文字盤
- ローマンインデックス
- レイルウェイ目盛り
- スモールセコンド
- ブレゲ針
- ドーム型風防
- ミネラルガラス
僕はこの時計はドレスウォッチだと思いました(以下その前提で話を進めます)。
太いローマンインデックスや、スモールセコンドと被る6時位置のインデックスを消しているデザインが素晴らしいですね。好みです。
ただ、スモールセコンドはアラビアではなくバーインデックスにして欲しかったですね。
コンセプトと矛盾している大きいケース
この時計をドレスウォッチだとすると矛盾が生じてきます…ケースがデカいんです。
厚さ12mmはともかく、幅は43mmもあります。見てもらえば分かるように、僕の細腕(16.5cm)には大きすぎました。
そこで思っちゃったんです、「この時計、どこで使うの?」と。主張するドレスウォッチは使いやすいとは言えません。
それなら以前レビューさせていただいたプリムや、ノモスを選んでしまいますね。価格は上がりますが。
このブランド自体ケースが大きいのでこのモデルに限った話ではありませんが、実に惜しいですね。36mm程度だったら即買いしていました、間違いなく。
ベルテ ROYAL(ロワイヤル) 仕様
- ケース幅:43mm
- ケース厚:12mm
- 風防:ドーム型強化ミネラルガラス
- 防水:5気圧
- 機構:手巻き
- 価格:90,000円(税抜き)
- 備考:ハック機能無し
- 製品ページ
側面から見るとドーム型の風防がよく分かります。ケースサイドはコインエッジ加工が施されています。
ストラップとラグをつなぐ部分にパーツがありますが、簡単に外れるそうです。てっきり専用のストラップでないと交換できないのかと思いました。
ムーブメントのベースはユニタス。
トランスパレント化(裏スケ)されていますので、50年以上続くムーブメントをじっくり眺めることができます。
リューズを巻いた時の「ジージー」という音と、手に伝わる巻き味が良いですね。リューズも大きくて巻きやすいです。
BERTHET(ベルテ)とは?
ベルテの歴史は古く、創業者のジョセフ・ベルテが1888年にスイスと国境を接するシャルモヴィエで創設した、懐中時計の工房にさかのぼります。
当初は小さな工房に過ぎなかったベルテですが、1893年にブザンソンで開催された時計産業見本市で、ジョセフ・ベルテ製作の懐中時計が銅メダルを受賞。
これを機に、独自の時計ブランドとしての地位を確立したのです。
引用:ベルテ公式
130年もの歴史をもつブランドですが、日本に上陸したのは2019年とつい最近のことです。
ちなみに同じ1888年に創業した時計ブランドに「カール F. ブヘラ」があります。
出典:ベルテ公式
ブランドロゴにある「ESSE QUAM VIDERI」とはラテン語で「見かけより実質を」「らしい自分よりも本来の自分」といった意味があります。
BERTHET(ベルテ)の購入は正規店で
ベルテの取扱店は全国に6店舗しかありません。しかも西日本だと福岡天賞堂さんのみです。
これだけ取扱店が少ないとなるとメンテンナンス面が不安になりますが、ムーブメントはユニタスベースですしそこまで不安視する必要もないのかな、という気はします。
まとめ
- ドレスウォッチとしては申し分ないデザイン
- だからこそケースの大きさ・厚さが惜しい
- ユニタスムーブメントの巻き味が◎
- アンダー10万円
- 人と被ることはほぼない仏ブランド
- 取扱店が非常に少ない
細腕には厳しい大きさではありますが、そのデザインは9万円台の時計とは思えないほど魅力的です。
取扱店が近くにある人は、是非実物を見に行って欲しいですね。
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