
IWCのポルトギーゼ・オートマティック40。
僕のとても好きなデザインで、ポルトギーゼ・クロノグラフを所有していても欲しいと思わせる時計です。
この時計を見るたびに思うのが、「ポルトギーゼ・クロノグラフを持っていなかったらオートマティック40を買っていたのか?」ということ。
じゃあそこで「ハイ、終わり」というのも寂しいので、発売以降ずっと考えているこのテーマについて多少書き記しておこうと思います。
この記事の内容はif、もしもの話ですので毒にも薬にもなりません。お時間のある人だけご覧ください。
ポルトギーゼ・クロノグラフとの出逢い
僕がポルトギーゼを知ったのは腕時計雑誌でした。
当時は腕時計への興味が再燃し、初めての機械式を買ったかどうかという時期だったと思います。各ブランドの代表モデルが紹介されている中、ポルトギーゼは僕の目を惹きつけました。おそらく一目惚れです。
それから度々目にするようになり、一目惚れした時計はいつしか憧れとなり、そして目標となりました。
“あこがれ”という感情
ポルトギーゼを手に入れて1年以上経った今でも僕のこの時計に対する想いは変わっていません(多少慣れはしましたが)。
それは長年のあこがれであったからに他なりません。ポルトギーゼを通して時計選びにおける、あこがれという感情の強さ・大きさを実感しました。
これは腕時計に限った話ではありません。
一目惚れのように爆発的にエネルギーを消費する感情も強いですが、あこがれのように長年絶えることなく蓄積される感情はさらに強いと感じます。
ポルトギーゼ・オートマティック40の登場
世間がコロナ禍で暗いムードになっていた2020年4月、IWCから発表された1つのモデルが世界を大きく照らします(誇大表現)。
ポルトギーゼ・オートマティック40
個人的にIWCはもちろん、2020年の腕時計界の新作で一番の時計だと思っています。
従来のポルトギーゼ・オートマティックとは異なるcal.82200を搭載し、ケースサイズも小さくなりました。が、僕を惹きつけたのはそのデザイン。
インデックスを覆わないスモールセコンド。これが素晴らしい。たったそれだけですがとても大きな要素です。
アラビアインデックスを取り囲む、レールウェイインデックスも雰囲気があります。
ただでさえ控えめで、品のあるダイアルデザインが3針になったことでより際立ちます。
このブログでインタビューさせていただいている各オーナーさんも、そのデザインに一目ぼれして購入されていることが多かったです。
もしも、まだポルトギーゼを買っていなかったら…
そしてここからが本題です。
ポルトギーゼをまだ購入していない状態で、オートマティック40が発売されたら僕はどちらを買うのか?
これは非常に難しい問題です。
記憶を消してまっさらな状態でこの2つを並べたら、シンプルな時計が好きな僕はおそらくオートマティック40を選ぶ気がします。醸し出す色気はこちらが上です。
しかし長年のあこがれという感情を持ったままでいればクロノグラフを選ぶでしょう。カッコいいのは間違いなくこちらですし、ダイヤルに立体感もあります。
つまり答えは「選べない」ということになります。
おそらく、どちらの選択肢を選んでも後悔することはないでしょう。しかし、その機会がいつ訪れるを自分で選ぶことはできません。
これはもう運命みたいなものだと思っています。オートマティック40が発表される前に腕時計にのめり込み、そしてクロノグラフにあこがれた後に購入するという運命。
ちなみに両方買うという選択肢は、宝くじにでも当たらない限りありません(1億円当たったら買いますが…)。
おまけ:これからのポルトギーゼ
最後にポルトギーゼの今後について個人的展望を述べて終わりたいと思います。
今現在、ポルトギーゼといえばポルトギーゼ・クロノグラフを連想する人がほとんどかと思いますが、将来的にはそれがポルトギーゼ・オートマティック40に変わっていてもおかしくない、と思っています。
「ポルトギーゼってクロノグラフもあるんだ」という人も現れるかもしれません。
それほどオートマティック40はポルトギーゼを代表するモデルになると思っていますし、それだけの魅力があります。
もし、そうなったとしてもクロノグラフオーナーとして残念という気持ちはありません。それだけオートマティック40に惹かれてますから。
…やっぱりオートマティック40を選ぶという結論になるかもしれません(笑)。