今回は、ショパール2023年の新作として発表された「ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ」の“ロッソ・アマレーナ”レッドをレビューしたいと思います。
ショパールブティックを訪れたらたまたま店頭に在庫があったので、担当さんに薦められて試着させてもらいました。
正直、今回見せてもらうまではミッレミリアには興味がありませんでした。
しかし、着けてみて自分の考えが過ちだったと分かり、今回記事にしました。
個人的に良し悪しをまとめてみたので、参考にしてもらえてらと思います。
それではいってみましょう
ミッレミリアとは?
ショパールは1988年からミッレミリアの公式スポンサー&公式タイムキーパーに就任。
以来、同名の腕時計をコレクションにラインナップしています。
それだけでなく、なんとショパールの共同社長であるカール・フリードリヒ・ショイフレ氏もこのレースに参戦しています。
自動車レースの名を冠した時計といえばロレックスの”デイトナ”やタグ・ホイヤーの”モナコ”を連想する人が多いと思いますが、ショパールもモータースポーツと深い関係を持っているんですね。
クラシックカーレースというのがショパールらしい
ショパールの公式サイトもぜひご覧ください
気に入った点
“ロッソ・アマレーナ”が美しいダイアル
ミッレミリアについて簡単に触れたところで、時計に話を移しましょう。
ロッソ・アマレーナとはイタリア語。
ロッソは「赤」、アマレーナは「チェリー」を意味します。webクロノスさんはチェリーレッドと訳していますね。
その名の通り少し黒味を帯びた赤色で、目の前にした時は純粋に「綺麗だ」と思いました。
インデックスも艶があって質感高いです。
似た色として、IWCのポルトギーゼにも採用されている”バーガンディー”が浮かびますが、それよりもコントラストがハッキリしている印象です。
ダイアルに施された”サーキュラーサテン仕上げ”によって、光を受けた時の色の変化を楽しめます。
個人的に赤は好きでも嫌いでも無い色なんですが、この赤は飽きずに見ていられるなと思いました。
ケースが大きくて厚い部類なのに着け心地が良い
僕がミッレミリアに興味がなかった理由に、ケースの大きさがありました。
従来のミッレミリアはケースサイズが43mmもあり、食指が動きませんでした(デザインも野暮ったい)。
しかし今回の新作は40.5mmという現実的なサイズダウンを果たしました。
それでもまだケースが大きく厚い部類に入るのですが、腕に乗せると着け心地が良いんですよねこれが…
ラグが短く、腕に沿うように設計されているのが理由だと思いますが、かなり意外でした。
ちなみに写真では分かりづらいですが、リューズ側面にはステアリングがデザインされています
気になる点
リューズがねじ込み式
50m防水でねじ込み式を採用しているのはちょっと疑問ですね。
僕自身、某時計の影響でねじ込み式+デイトは時刻調整であまり良い印象がないので…
ちぐはぐなストラップ素材
ストラップには穿孔された(穴をあけた)カーフレザーを採用しています。
これ自体はヴィンテージ感が出て時計のコンセプトにとても合っていると思うのですが、この時計を着ける時期を考えると適切ではないかなと思います。
というのも、長袖から覗かせるというよりは半袖で着けた方が活きる時計だと僕は思うので、そんな時期にレザーストラップというのはちぐはぐな印象を受けますね。
社外品に換えればいいだけですが、クイックチェンジ機構が無いというのもマイナス要素。
あくまで今回レビューしているモデルに関しての意見です。
ミッレ ミリア クラシック クロノグラフにはラバーモデルもあります。
まとめ
最後に基本スペックを載せておきます。
- ケースサイズ:40.5mm
- ケース厚:12.88mm
- ケース素材:ルーセントスチール
- ダイアル:サーキュラーサテン仕上げ
- インデックス:スーパールミノバ塗布
- 防水性:50m
- リューズ:ねじ込み式
- ストラップ:穿孔されたカーフレザー
- パワーリザーブ:54時間
- 備考:COSC認定クロノメーター
- 価格:税込み127万6000円(当記事執筆時)
- 製品ページ
担当さんから何気なく薦められて手にしましたが、こういう時計も悪くないと思いました。
僕のコレクションは上品寄りなものが多いので、こうしたスポーティーさを押し出し、かつ赤というのがコレクションにはなくて魅力的に感じました(それでもYG+青文字盤モデルが気になりますが)。
ショパールの時計ではL.U.Cが気になっていたんですが、どうやらミッレミリアもそこに加わりそうです。
腕時計の試着は慎重に…