IWCのポルトギーゼ・クロノグラフの新型が、2019年12月より発売されました。
「一体何が変わったのか?」
その内容を各時計店さんのブログをもとに、まとめてみました。
※サムネ画像は僕が所有する旧モデルです。
ムーブメントが自社製に
最大の変更点がムーブメントの変更。
ETAベースから自社製のcal.69355になりました。
cal.69355は150周年記念モデルに搭載されていたものです。
ムーブメント変更に伴いパワーリザーブが44時間から46時間に伸びました。
Dバックルが片開きから両開きに
Dバックルが片開き(三つ折り)から両開き(観音開き)に変更されました。
純正片開きDバックルはやや使いにくく、個人的にも両開きの方が好きなのでこの変更点はうらやましい。
※18Kモデルの2つに関しては尾錠タイプが継続されます。
新旧モデルの比較をしている、oomiya心斎橋店さんのブログが分かりやすいです。
ベルトの長さが調整された
Dバックルの変更に合わせてベルトの長さが調整されました。
12時側が長く、18時側が短くなりました。
この点についてもoomiya心斎橋店さんのブログで紹介されています。
ケース厚が若干大きくなった
裏蓋の部分に少し厚みが出たようですが、誤差レベルでしょう。
oomiya京都店さんのブログが分かりやすいです。
価格は上がったように見えるが適正
“価格だけ”を見ると10万円ほど上がりました。
旧モデルが700,000円、新モデルが795,000円です(どちらも税抜き)。
しかし汎用ムーブメント搭載モデルと、自社ムーブメント搭載モデルを同じものと考えていいものでしょうか?
そこで参考になるのが同じムーブメントを搭載した「150周年記念モデル」。
価格は税抜きで785,000円ですので、新型より1万円安いです。
新型との違いは文字盤がラッカー仕上げ、Dバックルが片開きという点。
こうしてみると新型は適正価格といえるのではないでしょうか。
逆に「汎用ムーブメントでも良い」という人は、2019年11月の値下げ以降に買うのが賢い選択となりました。
まだ在庫があるお店もあるでしょうし、今が買い時です。
まとめ
- ムーブメントが自社製になった
- パワーリザーブが2時間伸びた
- Dバックルが片開きから両開きになった
- ベルトの長さが調整された
- ケース厚が若干大きくなった
- 価格は適正
「ムーブメントとDバックルが変わり、文字盤デザインは変わらない」というのが今回のモデルチェンジの総括になるでしょうか。
ポルトギーゼ・クロノグラフは、ポルトギーゼシリーズの中で最も素晴らしいデザインだと思うので、デザインの変更が無かったのは嬉しいです。
ETA問題となる2020年も近づいてきましたし、IWCとしても自社ムーブメントを乗せることでより価値を上げたいという思いがあったのではないでしょうか。
8年保証に変わりましたし、IWCは今ちょっとした過渡期かもしれません。
IWCシャフハウゼンは、国際保証期間を 2年から8年へ延長いたします(IWC公式)
並行で買った身としては、今回のモデルチェンジを見てちょっと後悔しています。
まだ自社ムーブメントになっていないモデルもありますし、購入を検討されている方は少しだけ静観してみてはいかがでしょうか。