前回の記事、「オリス アクイス デイト グリーン(39.5mm)のモニターをさせていただく事になりました」にて書いたアクイスのモニター期間が終了しました。
この記事では、2週間にわたるモニター期間を通して気付いたアクイスの使用感をまとめてみたいと思います。
一時的な着用・借用レビューとは異なり、長い期間毎日使用していたのでレビューとしての信憑性は高いんじゃないかなと思います。
時計自体については前回の記事でまとめてありますのでそちらをご覧ください。
使っていて良いと思った点
サンレイ仕上げが美しい文字盤
光、とくに太陽光の下での鮮やかなグリーンが美しいです。これには緑が好きでなくてもウットリしましたね。SNS映えもバッチリです。
ただの塗装ではなくサンレイ仕上げなので、角度によって異なる表情が魅力的。
スーツスタイルでも使えるグリーン
そんな鮮やかなグリーンは一見するとビジネスシーンでは使いづらそうです。
しかし、あまり光の当たらない場所では黒に見える渋い緑色を見せる時もあります(むしろこっちの表情の方が多い)。
緑文字盤の時計は初めて使いましたが、スーツスタイルでも問題なく使えると感じました。
ケースサイズが素晴らしい
ケースサイズは39.5mmですが、ベゼルを除くと約29mmです。
ダイバーズウォッチでこの小ぶり感は好感が持てますね。ラグも短いので、僕の細腕(16.5cm)にも余裕で収まります。
ダイバーズウォッチらしいゴツさもありながら、手首の上では小ぶりという二面性を持っていて面白い選択になると思います。
所有している時計と比較してみました(上から41mm、40mm、37.5mm)。
そのサイズ感がよく分かるかと思います。
視認性も高い
文字盤カラーは暗めですが、視認性は高いです。スーパールミノバが塗布されたアプライドインデックスもメリハリを与えてくれます。
初見時小さいと思っていたデイト窓は、二桁日付でも見づらいと感じることはありませんでした。
ベゼルの回し心地は適切
これに関してはダイバーズウォッチを使ったことが無いので、良いのか悪いのか分かりません。
ただ、固いとか回しづらいということは無かったので記しておきます。
手始めにカップラーメンの時間をベゼルで計る。ダイバーズ手に入れたらやりたかったこと(笑) pic.twitter.com/JmA6la3Qv4
— T@KE【タケ】青に惹かれて。 (@take87bluelover) 2020年8月24日
精度はおおむね良好
セリタのムーブメント「SW200-1」をベースに使用していますが、14日間での平均日差は+4.2秒と好結果を残しました。
※一度も止めることなく使用。仕事で8~10時間ほど着用し、帰宅後に計測。ぜんまいを巻き上げてからケース内で平置き。
以下は日付ごとの記録。
- 1日目:+2秒
- 2日目:+6秒
- 3日目:+10秒
- 4日目:+15秒
- 5日目:+19秒
- 6日目:+24秒
- 7日目:+27秒
- 8日目:+33秒
- 9日目:+37秒
- 10日目:+42秒
- 11日目:+48秒
- 12日目:+52秒
- 13日目:+56秒
- 14日目:+60秒
使っていて悪いと思った点
ケースを支えられないブレスレット
重量約145gというのはダイバーズウォッチとして標準的ではありますが、個人的には重く感じてしまいます。厚さも12mmなのでそこそこあります。
そのせいか時計がだんだんズレてきます。きつくしても、右腕に着けても解消されることはありませんでした。
ケース自体は台形型で、腕との密着性は良いはずなので考えられるのはブレスレット。徐々に細くなっていくのは普通のことですが、最も長い箇所と短い箇所の差が大きいのが分かります。その差5mm。
このケースを支えるには細くしすぎなのでしょうか…?
また、39.5mmというケースサイズも関係しているかもしれません。ケースサイズが大きくなればそれだけ肌との接地面が増えるはずなので安定感に繋がります。
使っていて全く動かない腕時計というのはありませんが、個人的に時計がズレるのをかなり嫌うので一番のデメリットとして挙げさせてもらいます。
それゆえに純正ラバーストラップの使用感が知りたくもなりました。
ブレスレットの交換には専用工具が必要
画像の通りラグとブレスレットをつなぐネジの穴は特殊で、ブレスレットの交換には専用工具が必要になります。
正規店に持ち込めば対応してくれますが、通常工具で直ぐ交換できないというのはちょっと不便ですね。
長針が短い
この時計に限った話ではありませんが、長針が太く短いとインデックスまで届かないので時刻合わせがしにくいです。 神経質になるつもりはありませんが、精度を求める以上は適当な合わせ方もしたくありません。
長針と秒針はインデックスの一番奥まで届いて欲しいものです。
日付が切り替わるのは遅め
デイト付きの時計なので切り替わる瞬間も気になるポイント。
何時ごろ変わるか眺めていたところ、0:08:06頃に切り替わりました。その際に音もします。
他ブランドには0時ピッタリに切り替わる、いわゆる"デイトジャスト"機構もある中でこれはちょっと遅いですね。
ただこれが悪い点かというとそんなことはまったく無く…気になったくらいですね。
アクイスはどういう人におすすめできるか?
- スマート寄りなダイバーズウォッチが欲しい
- たくさんのサイズ・カラーから時計を選びたい
- ある程度の高級感も感じたい
アクイスはインデックス・針がダイバーズウォッチとしてはやや細めなので、スマートな印象です。"いかにもダイバーズウォッチ"では無いデザインは一つの魅力であり個性でしょう。独特の形状のラグにも個性を感じますし、埋没しないデザインだといえます。
また、アクイスデイトは約40種類もあるので、サイズや色を選ぶ楽しさがあります。定番色以外にも限定モデルのような変わった色味もあるのが良いですね。
全体的に艶があり、キラリと光るインデックスからは20万円台の時計らしい高級感を感じることができます。
まとめ
個人的な話ですが、鮮やかなカラーがあるとコレクションの幅が一気に広がりますね。
やはり時計好きであれば、ベゼルの幅が広いダイバーズウォッチは1本持っておきたいと改めて感じます。そういう点では次の1本はアクアテラよりも58なのかな?と思います。
モニターは初めてやりましたが、せっかく提供していただいてるのでいつも以上にレビューに力が入りました。
SNSで毎日宣伝などもさせてもらいました。影響力皆無なのが申し訳ないところですが、多少なりとも貢献できたのであれば幸いです。
ご提供いただきました福岡天賞堂さん、ありがとうございました!!
※福岡でオリスを買うなら福岡天賞堂へ!ぜひ一度足を運んでみてください
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追記:アクイス買いました
モニターさせてもらったからというわけではありませんが、後日オリス2020年新作のアクイスデイト キャリバー400を購入しました!
新ムーブメントによる30万円台とは思えないスペックはもちろん魅力的ですが、それ以上に購入を後押ししたのは青色の色味です。
そんな青が魅力的に見えるよう写真多めにレビューしていますのでぜひこちらもご覧ください。