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ORIS(オリス)最新作「アクイスデイト キャリバー400」購入レビュー

オリスアクイスデイトキャリバー400 青文字盤
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IWCのポルトギーゼ・クロノグラフを購入してから1年余り、早くも新しい腕時計を購入することになりました。

選んだのはスイスブランド「ORIS(オリス)」のダイバーズウォッチであるアクイスより、先日発表された新ムーブメント搭載モデル「アクイスデイト キャリバー400」になります。

※レビューしているのは43.5mmモデルです。41.5mmではありません。

この記事ではアクイスのデザインを中心にレビューしていきます。

購入に至った経緯などについては別の記事にまとめていますので、そちらも合わせてご覧ください。 

もくじ

アクイスデイト キャリバー400の基本スペック

  • ケース幅:43.5mm
  • ケース厚:約13.5mm
  • ラグ幅:24mm
  • 風防:ドーム型サファイアガラス/内面無反射コーティング
  • 重量:約175g
  • 防水性:300m/30気圧
  • パワーリザーブ:120時間(5日間)
  • 耐磁性:2250ガウス(179,000A/m)
  • オーバーホール推奨期間:10年
  • 価格:340,000円(税抜き)
  • その他:クイックストラップチェンジシステム、10年保証(要MyOris登録)

なんとも贅沢てんこ盛りなスペックです。

カタログスペックだけで時計を語るのは良くないとは思いますが、これだけで良い時計というのが分かります。

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記載はしていませんが、ダイバーズウォッチなのでリューズはねじ込み式です。大きくて操作性に優れています。

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10年保証の内訳ですが、まず正規店での2年保証があります。

それに加えて保証期間内(2年以内)のMyOris登録でさらに8年、計10年の保証が付きます。

web上でも保証期間が明記されるのは安心ですね。

その他の項目については、オリス公式福岡天賞堂さんのブログ記事でより詳しく書かれていますので、是非そちらもチェックしてみて下さい。

発色の良いブルーダイアル

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まずはダイアルから見ていきましょう。

写真を並べるだけで十分伝わるかと思いますが、非常に鮮やかで深みのあるブルーです。

明暗の幅が広いのでさまざまな色味を見せてくれます。それゆえ写真で魅力を伝えるのがなかなか難しいので、他の時計以上に実物を見てもらった方が良いと思います。

これまでアクイスのダイアルカラーというのは綺麗ですがやや暗めで、地味な印象がありました。それが近年、限定モデルを中心にとても発色が良くなってきたように感じます。

この新作アクイスも従来のブルーとは全く異なる色味であり、そこが僕の心を射止めた部分でもあります。

既存カラーのままでは買っていなかったでしょうね。

カラーバランスを取っているセラミック製ベゼル

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濃紺と表現するのが良いでしょうか。

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ダイアルがどれだけ光に当てられて発色しようが、このベゼル部分は派手になりすぎないようになっています。

このダイアルとベゼルのカラーバランスの良さがこの時計の魅力を引き上げています。

着脱が楽になったブレスレット

ブレスレットには大きな変更がありました。

オリス独自の「クイックストラップチェンジシステム」です。

これは最近ではもはや珍しくなくなってきたブレスレットの簡易着脱機構。

f:id:take_blog:20201125140941j:plainf:id:take_blog:20201125141007j:plainf:id:take_blog:20201125140954j:plainつまみ部分を内側にスライドさせるタイプではなく、ラグ棒に引っかけて固定するタイプ。

f:id:take_blog:20201125141043j:plain取り外し部分の耐久性は使ってみないと分からないですね。

f:id:take_blog:20201125141616j:plainf:id:take_blog:20201125141633j:plainブレスレットの形状は変更無さそうです。

グリーンダイアルをモニターした時にも言いましたが、少しクラスプ側の幅が短くて重いケースを支える安定性に不安が残ります。表側は両端のみポリッシュで、裏側は全面サテン仕上げ。

「新しい基準」となるcal.400

全く新しい自社ムーブメント

オリスは既にcal.110を皮切りに自社ムーブメントを開発していましたが、それらは全て手巻き。

今回のcal.400はこれまでとは異なる自動巻きで高耐磁性、10年保証、オーバーホール推奨期間10年と全く新しいものとなりました。

この新自社ムーブメントが発表された時はSNSのタイムラインで話題になったのを覚えています。(実は事前に知っていたので、ほくそ笑みながらその様子を眺めていました笑)

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日光に当てるとサンドブラスト仕上げ?が見えてきます。

トランスパレントバック(裏スケ)の面積が広いのでムーブメントをたっぷり見ることができますし、マクロレンズでの撮影のし甲斐があります。 

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ちなみにローターの位置を調整することによってムーブメントがオリスベアに見える、ということですがいかがでしょうか…?ツインバレルを耳、ルビーを目、ローターを口に見立てています。

後付けだとしてもおもしろい遊び心ですよね。

ちなみに僕はオリスベアはまったく可愛いと思いません(え?)。

ミルガウス以上の耐磁性

個人的に新ムーブメントで一番注目したいのが耐磁性。

オリスはキャリバー400にシリコン製脱進機やアンクルを採用することをはじめ、30以上の非鉄及び耐磁性パーツを使っています。

有名なデュボア研究所のテストで、キャリバー400は丸1日2,250ガウスの磁気に晒された1日後、日差10秒以内でした。

最新のISO 764による耐磁性基準は、200ガウスに1日晒した1日後の日差30秒以内です。キャリバー400は、その基準の11倍の磁力に対して、日差はその3分の1でした。

オリス公式より引用

2,250ガウス(179,000A/m)というのは驚異的な数値です。

  • ミルガウス:1,000ガウス(80,000A/m)
  • ボーマティック:1,500ガウス(120,000A/m)
  • マスターコーアクシャル:15,000ガウス(1194,000A/m)

例えばミルガウス(ロレックス)、ボールウォッチ、ジン、ダマスコなどの時計の耐磁性が1,000ガウス(80,000A/m)。

ボーマティック(ボーム&メルシエ)が1,500ガウス(120,000A/m)ですから、いかにその数値が高いかが分かるでしょう。

ちなみにオメガのマスターコーアクシャルは15,000ガウス(1194,000A/m)。別格ですね(笑)

日常の使用において磁気を気にする必要がないと言っていいでしょう。 

43.5mmのケースは細腕には大きい?

f:id:take_blog:20201125144202j:plainf:id:take_blog:20201124194946j:plainこの時計が発表されてからちょくちょく見かけたのが、ケースサイズに対する意見。

僕の手首周りは16.5cmですが、カタログスペックほど大きいとは感じません。

僕も普通だったら43mmの時計は選択肢にも入れませんが、アクイスに関してはラグがとても短いので(ラグスポに近い?)例外といえます。

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ただ、手首周りが16.5cm以下、特に15cm台の方には大きく感じるだろうなという印象はあります。

実際に着けてみて、全身鏡でトータルバランスを見て判断した方が良さそうです。

※よりサイズの小さい41.5mmのキャリバー400が登場しました

f:id:take_blog:20201125144325j:plain個人的に気になるのはむしろ重心。

厚さは13mm超えで、重さも180g近くあるので手首からズレ落ちるような感覚になるのではないかと思っています。

この辺の着け心地に関しては、ある程度使用してから改めてまとめたいと思います。

オリスを買うなら正規店で

今回ご協力いただいた福岡天賞堂さんでは、オリスの時計を常時2~30本ほどラインナップしており、新作は必ずと言っていいほど入荷しています。

オリスは並行差別があるブランドで、オーバーホール(定期メンテナンス)時の価格が正規店での購入か否かで大きく変わります。

並行差別とは?

正規代理店が仕入れた正規品と、正規代理店以外のルートで仕入れられた並行品の修理対応に差を設けること

永く使いたいと考えているなら正規店での購入をおすすめします。

福岡天賞堂さんはもちろんオリス正規取り扱い店です。

まとめ

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以上、アクイスデイト キャリバー400のレビューでした。

鮮やかなブルーダイアルに目を奪われがちですが、カラーバランスを考えたベゼルやマットな質感のムーブメント、ブレスレットの着脱機構など細部にも魅力が詰まっている時計です。

ポルトギーゼとはまた違った青。その魅力をこれからもしっかりお伝えしていきたいと思いますので、どうぞアクイスもよろしくお願いします。

1年間使ってみて

購入から1年経ったので、改めてレビュー記事を書きました。

実用的に使ってみて感じた良い部分・悪い部分をハッキリ書いたのでこちらも合わせてご覧ください。

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オリスアクイスデイトキャリバー400 青文字盤

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