以前、このブログで「もしポルトギーゼ・クロノグラフが100万円を超えたらその評価は下がるのか?オーナーさん達の意見を聞いてみました」という記事を書きました。
近い将来100万円を超えるであろうポルトギーゼ・クロノグラフの評価を問う内容はなかなかに好評だったのを覚えています。
そしてその”近い将来”は半年も経たないうちにやってきました。
ポルトギーゼ・クロノグラフ定価100万円超えです
この記事は各正規店さんの記事を基に作成しています。
一切の告知が無いまま値上げすることが多いこの業界で、価格改定を文字情報として与えてくれる正規店さんにはいつも感謝です。
値上げ額と値上げモデル
- ポルトギーゼ・クロノグラフ
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990,000円→1,017,000円(税込み)
値上げ額:27,000円
値上げ率:2.7%
99万円でなんとか水際で耐えていたポルトギーゼ・クロノグラフですが、あっさり100万円を超えました。
それ以外にも値上げモデルはあり、中でもパイロット・ウォッチは軒並み値上げ率10%を超えています。
- ポルトギーゼ・オートマティック40
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値上げ額:27,500円
値上げ率:2.7% - ポートフィノ・オートマティック
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値上げ額:38,500円
値上げ率:6.4% - ポートフィノ・クロノグラフ39
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値上げ額:93,500円
値上げ率:12.9% - ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ
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値上げ額:225,500円
値上げ率:15.1% - パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・スピットファイア
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値上げ額:121,000円
値上げ率:14.7% - パイロット・ウォッチ・クロノグラフ41(SSブレス)
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値上げ額:132,000円
値上げ率:13.4% - パイロット・ウォッチ・クロノグラフ41(革)
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値上げ額:126,500円
値上げ率:14.3% - アクアタイマー・オートマティック(IW328803)
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値上げ額:49,000円
値上げ率:5.7%
※SSブレス、120時間ムーブメントの新作モデル
値上げ時期は?
値上げまで3週間ほどあるので今回は良心的な告知ですね。
IWCの2022年の値上げまとめ
今回を含め、過去4回のIWCの価格改定をポルトギーゼ・クロノグラフに限定してまとめてみました。
- 2022年1月(1回目)
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907,500円→951,500円(税込み)
値上げ額:44,000円
値上げ率:4.8%
引用:https://ishida-watch.com/blog/ishida-omotesando/post-20220108/ - 2022年4月(2回目)
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価格改定なし
- 2022年7月(3回目)
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951,500円→990,000円(税込み)
値上げ額:38,500円
値上げ率:4%
引用:https://ishida-watch.com/blog/ishida-shinjuku/post-20220623/ - 2022年9月(4回目)
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990,000円→1,017,000円(税込み)
値上げ額:27,000円
値上げ率:2.7%
引用:https://ishida-watch.com/blog/ishida-shinjuku/post-20220810/
今年の9か月間だけで907,500→10,17,000円(税込み)、109,500円も値上がりしています。
そして恐ろしいことに2022年はまだ1/4を残しているという事です。
まとめ
こんなに早く来るとは思わなかったというのが正直なところです。
記事では評価は下がらないと答えた人の方が多かったです。しかし、実際に100万円超えの現実を目の当たりにするとまた意見が変わるのではないでしょうか。
私は疎いのでよく分かりませんが、一度の値上げで補填できないほど円の価値が下がっているのでしょうか?
そうでないとするなら見通しが甘いのではないでしょうか。流石に回数が多すぎると感じます。5回目6回目の価格改定もすぐにやってくることでしょう。
ブランドとしても極力値上げ額は抑えたい故にギリギリのラインを狙った結果、なのかもしれませんが…
「値段が上がる前に買う」よりもしばらくは静観した方が賢明だと思います。
どちらにしてもポルトギーゼが遠い存在になってしまったことは確かであり、憂慮すべきだと思います。