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腕時計について浅く狭く書くブログ

ノモスを買うなら知っておきたい!ノモス・グラスヒュッテの歴史とその技術力

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今回はノモスの歴史についてまとめてみたいとおもいます。

ノモスについては購入レビュー記事を書いたときに調べましたが、その時は広く浅くという感じだったのでこれを機にまとめてみました。 

タイトル通り、ノモス購入を迷っている人にノモスの魅力を知ってもらい、購入の後押しとなれればと思って書きました。

T@KE

それではいってみましょう

もくじ

ノモス グラスヒュッテについて

会社概要

  • 創業:1990年
  • 創業者:ローランド・シュベルトナー
  • 創業地:グラスヒュッテ(ドイツ)
  • 備考:2014年からマニュファクチュールに

創業は1990年という新興ブランドではありますが、その技術力は高くムーブメントの95%を自社一貫生産することに成功しています。

「NOMOS」とは古代ギリシャ語で「掟」、「慣習」、「制度」、「法律」など人為法の総称を意味します。自然と対をなす言葉。

「Glashütte」とはドイツ語で「ガラス工場」を意味します。

出典:ノモス公式

グラスヒュッテにある社屋は無人駅を利用しており、道路を挟んだ向かい側にはA.ランゲ&ゾーネとグラスヒュッテ・オリジナルが位置するという、腕時計好きは興奮する構図になっています。

また、この社屋とは別にベルリンにデザインスタジオもあります。

グラスヒュッテという町

ノモスを語るにはグラスヒュッテという地について触れなければなりません。

グラスヒュッテは周囲を山々に囲まれたドイツ東部にある小さな町です。

15世紀ごろから銀鉱山の町として栄えていましたが、次第に資源が尽きる危機に瀕してしまいます。

そこで当時の王、フリードリヒ・アウグスト2世は町おこしのアイデアを募集。ある人物の”時計産業を興す”というアイデアを採用しました。

その人物とはフェルディナンド・アドルフ・ランゲ。言わずと知れたA.ランゲ&ゾーネの創業者です。

1845年、王の命によりアドルフ・ランゲは15人の見習い工と共にグラスヒュッテに移り工房を開きます。

彼の尽力によって次第に町と人が育っていき、この工房を中心にグラスヒュッテはドイツを代表する時計産業の地として発展していったのです。

グラスヒュッテはランゲのお膝元、と言ってもいいのかもしれませんね。

ノモスがこの地を選んだのも彼の功績があったからに他なりません。

そして2019年現在、そんなグラスヒュッテには下記のブランドがあります。

  • ノモス・グラスヒュッテ
  • A.ランゲ&ゾーネ
  • グラスヒュッテ・オリジナル
  • モリッツ・グロスマン
  • ヴェンペ
  • ブルーノ・ゾンレー
  • ミューレ・グラスヒュッテ
  • チュチマ・グラスヒュッテ
  • ユニオン・グラスヒュッテ
  • ヘメス
  • C.H.ヴォルフ

ミューレ以下は初めて聞きました。まだまだ知らないブランドがありますね(これ以外にもあるかもしれません)。

Glashütte i/SAという称号

出典:ノモス公式

ノモスの正式名称にもある「グラスヒュッテ」。この名を冠するには条件があります。

それは「ムーブメントのパーツの50%以上をグラスヒュッテの”自社で生産する”」こと。

ただグラスヒュッテに本社を構えるだけではダメなのです。

この点においてなんとノモスは自社生産率95%という驚異的な数字を誇っています。 

そして、この基準をクリアしたブランドにのみ「Glashütte i/SA」(ザクセン州のグラスヒュッテの意)という表記が許されています(ノモスの時計には表記が無いのはあえてなんでしょうか…?)。

創業から25年足らずで自社製ムーブメントを完成

ノモススウィングシステム

出典:ノモス公式


以前、ノモスのムーブメントにはプゾー社(ETA社)の7001をリファインしたものが搭載されていました。

次第に自社製ムーブメントの製造に移行していきますが、一部のパーツ(脱進機など)は外部のETA社に頼らざるを得ず、完全自社製ではない状況でした。

しかし2014年3月に転機が訪れます。完全自社製の脱進機である”ノモススウィングシステム”をバーゼルワールドで発表したのです。

脱進機(ガンギ車・アンクル・テンプ・ヒゲゼンマイ)を自社で一貫して生産できるようになれば、ノモスはETAからムーブメントの供給を受ける必要がなくなります。つまりマニュファクチュール(ムーブメントから自社一貫製造する時計ブランドのこと)となったのです。

創業からたった24年でマニュファクチュールとなり、以降さまざまな自社製ムーブメントを発表しているノモスの技術力の高さを証明していますね。

T@KE

僕がノモスを買うきっかけの一つにもなったエピソードです。

初搭載は”あのモデル”

出典:ノモス公式


そんなノモススウィングシステムを最初に搭載したのは、手巻きキャリバーであるDUW4401

ちなみにDUWとは「Deutsche Uhrenwerke NOMOS Glashütte」の略で、日本語に直すと「ノモス・グラスヒュッテ ドイツ時計製品」。

そしてこの記念すべきキャリバーを搭載し、同年の新作として発表されたのがメトロ デイト パワーリザーブ(MT1D4W2)です。

出典:ノモス公式

以降、ノモススウィングシステムは全てのムーブメントに搭載され、ノモスの腕時計をワンランク上に押し上げたと言えます。

次々とムーブメントを開発

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ノモスの勢いは止まりません。

ノモススウィングシステム発表の翌年には、自動巻きでありながら厚さわずか3.2mmの「DUW3001」を発表します。

さらに2018年には、このキャリバーに日付表示機能を搭載した「DUW6101」も発表。

この2つのムーブメントを搭載したモデルは「neomatik(ネオマティック)」の名を冠しており、文字盤上にも刻まれています。

ネオマティックキャリバーはただ薄いだけでなく、クロノメーター級の精度を誇ります。

そうなると価格が上がりそうですが、ノモスの価格は比較的良心的だといえます(ただ、これについては賛否あるでしょう)。

こうして追ってみると1990年~2014年の24年間よりも、マニュファクチュールとなってから数年間のノモスの成長スピードには目を見張るものがあります。

まとめ

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まとめると

  • 1990年創業
  • ムーブメントの95%を自社生産
  • 2014年からマニュファクチュール
  • 自社製脱進機“ノモススウィングシステム”を開発
  • 2018年には厚さわずか3.2mmの極薄ムーブメント搭載の「ネオマティック」を発表

今回ノモスの歴史をHPで探したんですが案外載っていないんです。

載っているのは人や歴史よりも、自社製品についてが圧倒的に多かった印象です。過去に調べたIWCとは全く違います。

これはノモスが自社の商品に自信と誇りをもっていて、そこを見て欲しい、そこを知って欲しいという想いの表れなんじゃないか?と調べていて感じました。

過去の歴史よりも今を、今のこの私たちの技術を、商品をご覧になってくださいと。

リサーチ不足かもしれませんが、そう言っているように僕には感じましたし、そこがまたノモスらしいなと思いました。

来年の2020年はノモス生誕30周年ですし、何か大きな発表がありそうで楽しみです。

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引用・参照元

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