IWCのポルトギーゼ・クロノグラフとオートマティック40。
ポルトギーゼコレクションを代表すると言ってもいい両モデル。
特に、僕がクロノグラフを購入した後に登場したオートマティック40には当時興奮したのを覚えています。
1939年に誕生した初代ポルトギーゼを現代風に昇華させたデザインは、シンプルでありながら完成度の高さを感じさせます。
このブログでも何度も記事にしました。
クロノグラフとオートマティック40。似て非なる両者ですが、見る度に思うことがあります。
ポルトギーゼの青文字盤ならどっちを買うべきなんだろう…?
実際、同じ悩みを持っている人もいると思います。
そこで今回は、両モデルの青文字盤を購入したオーナーさんをお迎えして一緒に考えてみました。
結論から言うと結論はでませんでした。
ですが「両者の良し悪し」と「どういう人にオススメできるか?」をまとめたので、購入前の参考になる記事に仕上がったと思います。
クロノグラフとオートマティック40のスペックを比較
仕様 | クロノグラフ | オートマティック40 |
---|---|---|
ケースサイズ | 41mm | 40.4mm |
ケース厚 | 13mm | 12.3mm |
防水性 | 3気圧 | 3気圧 |
キャリバー | 69355 | 82200 |
パワーリザーブ | 46時間 | 60時間 |
振動数 | 28800 | 28800 |
石数 | 27 | 31 |
ラグ幅 | 20mm | 20mm |
風防 | ドーム型サファイアガラス 両面無反射コーティング | ドーム型サファイアガラス 両面無反射コーティング |
Ref | IW371606 | IW358305 |
価格(税込み) | 907,000円 | 797,500円 |
その前にまずは両者の比較をしてみます。カタログスペックでの違いはこんな感じ。
今回のオーナーさんと僕が所有するクロノグラフは旧型のIW371491ですが、今回の記事ではあまり関係がないので新型のIW371606のスペックを掲載しています。
この点については記事にしましたのでそちらもご覧ください。
両モデルの青文字盤オーナーであるアスロック米倉さんをご紹介
- 手首サイズ:16cm
- ポルトギーゼテスト:6点
- 座右の銘:ポルトギーゼは嫁
- 2020年9月:ポルトギーゼ・オートマティック40購入
- 2021年7月:ポルトギーゼ・クロノグラフ購入
IWCのポルトギーゼ・オートマティック 40の青文字盤購入
— アスロック米倉 (@JSDF28) September 20, 2020
一生一緒に居てください pic.twitter.com/SCgy4xrXy0
銀座ラシンさんの通信販売で購入した時計を開封
— アスロック米倉 (@JSDF28) July 24, 2021
ポルトギーゼ・クロノグラフIW371491
2019年秋にアイアイイスズのCMで一目惚れするも当時は裏スケ信者だったのでスルー
リニューアルされるもクロノグラフを持て余しそうだったので去年3針モデルを購入したが憧れを捨てきれず今回購入
感無量ですわ pic.twitter.com/HMqe5OgyqB
本題に入る前に、この記事を書くきっかけとなったアスロック米倉さんをご紹介します。
既にこのブログにも登場いただいており、過去にオートマティック40オーナーさんとしてインタビューさせていただきました。
その時はオートマティック40のみ所有されてましたが、このインタビューの3か月後にクロノグラフも購入されました。
普通、これだけデザインが似ている時計を買うなら片方の文字盤の色は変えることが多いと思います。
しかし、アスロックさんはどちらも青文字盤を購入!
僕が知る限り、日本で唯一のクロノグラフ&オートマティック40青文字盤オーナーさんです(文字盤の色に関わらず?)。
真の青文字盤オーナーだ…
両方お持ちのオーナーさんなら説得力のある記事になると思い、今回再び登場してもらいました。
面白そうですね。今回もよろしくお願いします。
アスロック米倉さんへの質問
どちらを買うべきなのか?僕とアスロックさんの意見
ここからはタイトルの内容である、「クロノグラフと3針どちらを買うべきか?」について僕とアスロックさんの意見を述べたいと思います。
なお、両モデルお持ちのアスロックさんの方が説得力があるのは明らかなので、僕の意見はオマケ程度に見てもらえればと思います。
クロノグラフに関しては旧型のIW371491について語っています
答えていただく質問はこの7つ。
- クロノグラフの良いところ
- クロノグラフの悪いところ
- オートマティック40の良いところ
- オートマティック40の悪いところ
- クロノグラフはどんな人にオススメできる?
- オートマティック40はどんな人にオススメできる?
- 結論
僕の意見
- ・ソリッドなカッコよさ
・3針のような佇まいを持つ唯一無二と言っていいデザイン - ・インダイアルがインデックスに被っている
- ・インダイアルがインデックスに被っていない
・ノンデイト
・ポルトギーゼがもつ上品で柔らかい雰囲気をより堪能できる - ・雰囲気の割にはケースがやや厚い
- ・カッコいいポルトギーゼが欲しい人
・定番が欲しい人(まだポルトギーゼ=クロノグラフのイメージだと僕は思ってます) - ・上品なポルトギーゼが欲しい人
- ・難しいですが、6:4でオートマティック40…!
この世で一番難しい二択かも…
アスロックさんの意見
- デザインですね、これにつきます。初めて見た時の衝撃は今でも忘れられません。
とにかくかっこいい、これだけで買う価値があると思います。 - 3針と比べると機構が複雑になるので、その分故障しやすかったりしそうなのでそこが懸念点です。
また複雑な分、オーバーホール費用も高いですね…クロノグラフの旧型は8万ほどだったと記憶しています。
時刻が少し合わせにくいです。リューズを操作するのをやめてもほんの少しだけ針が動いてしまいます。旧型ゆえなのかそれとも自分のがハズレ個体なのかどうかは分からないです。 - 初代のポルトギーゼとほぼ同じデザインというところですかね。
初代は1939年に登場していますが、それから80年以上経った現在でも通用する素晴らしいデザインだと思います。
シンプル故に悪目立ちもしません。 - クロノグラフ(旧型)と比べるとリューズがかなり引き出しにくいです。
オーバーホール費用も懸念点ですね。クロノグラフ(旧型)よりも高い9万ですから…自社ムーブ+8年という長期保証+永久修理有りとはいえこれはなかなか高い…
バックルのパーツが細くて頼りないのも気になります。これで強度大丈夫なのかな、と。
あとオートマティック40に限った話ではないですが、側面から押すプッシュ式ではなく力でこじ開けるタイプ(筋肉式)なのも不満点です。開閉する度に壊れないか心配になります。 - クロノグラフの機能が必要になる方や、シンプルなのが好みでない人でしょうか。
旧型はETA7750ベースのムーブメントですからETA7750好きな人にもおすすめできますね。 - 初代を踏襲したデザインですからヒストリーに重きを置く人向けでしょうか。
もちろんシンプルなデザインが好きな人にもおすすめです。 - 迷ったら両方買いましょう!!
※オーバーホール費用は2021年10月現在のものです
散々悩んだ結果出てきた結論がこれです。なんかすみません…
まとめ
- ポルトギーゼ・クロノグラフ
- ポルトギーゼ・オートマティック40
結論はまさかの「両方買う」ですが、なにもこれは適当なわけではありません。
2つの時計の良さを知り尽くしているアスロックさんだからこその結論(実際、結論の返答は他の箇所より時間を掛けてくださいました)。
僕もできることなら両方買いたいです。
ポルトギーゼのクロノグラフと3針で悩むのよく分かる
— アスロック米倉 (@JSDF28) September 20, 2021
長いことどっちにするか考えて、3針にすると決めて店行ったのに結局1時間ほどどっちにするか悩んだから(超迷惑)
まあ両方買えばその悩みは解決しますよ
なお維持費が嵩むという新たな問題が発生する模様
今回の記事は個人的には永遠のテーマに近く、結論を出すのは難しいと思っていました。
しかし、良し悪しはハッキリさせたいと思っていたのでオーナーさんに協力を仰ぎました。
どちらも一長一短なので、ご自身のニーズと照らし合わせてみて下さい。
あなたに合う青文字盤はどちらでしょうか?
青文字盤オーナーさんへのインタビュー記事
クロノグラフ
オートマティック40
ポルトギーゼの購入を考えている人へ
ポルトギーゼの購入を検討している人の役に立つであろう記事をひとまとめにしました。
青文字盤に限定していないので、ポルトギーゼが欲しい全ての人が楽しめる内容になってます。
ぜひブックマークなどして役立てて欲しいと思います。